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ALOHA! BIG ISLAND!
2005年 ハワイ島旅行記


冬真っ最中の日本を離れて、常夏の南国ハワイへ行ってきました。
ワイキキあたりのナンパなバケーションには目もくれず、買い物旅行も興味ナシ。
目指すは大自然豊かなハワイ島、別名「BIG ISLAND」だ!。
美しく雄大な風景、「地球」と「宇宙」を感じる貴重な体験、フレンドリーな人たち、ほとんどいない日本人…
海外旅行という非日常を満喫できる素晴らしい場所でした。気に入った! バリもいいけど、ハワイもね。

ハワイ島 旅行記ランキング 参加中

 1日目…1月14日(金) 出発〜到着〜カメハメハ大王像〜ポロル渓谷〜コナ
 2日目…1月15日(土) カハルウ・ビーチパーク〜マウナ・ケア山頂・星空観測ツアー
 3日目…1月16日(日) コナ〜ボルケーノ国立公園〜ヒロ〜アカカ滝〜コナ
 4日目…1月17日(月) コナ〜ナアレフ〜コナ・コーヒーミュージアム〜コナ
 5・6日目…1月18日(火)・19日(水) 帰国 


1日目 1月14日(金) 出発〜到着〜カメハメハ大王像〜ポロル渓谷〜コナ 

飛行機は夜出発なので、昼間は半分バカンス気分?で仕事をする。少し早めに会社を出て、普段着に着替えて東京駅から総武快速エアポート成田に乗り込む(貧乏くさ…)。
航空券を受け取り、海外用携帯電話をレンタルして、出国手続き。第2ターミナルっていつも凄い人込みで、出国だけでえらいエネルギーを使うのに、第1はどこもガラガラ、スイスイ通れるので非常に楽です。

第1ターミナルってこんなにガラガラなのね。 我々をホノルルまで運ぶ、ノースウェスト10便。

20時ちょうど発ホノルル行きノースウェスト10便に乗り込む。久々の米国系航空会社。JALの直行便もあるんだけど、それなりにプラスアルファの料金です。
乗務員はほとんど外人さんで、たまに日本人のおばさんがいたりする。愛想はやっぱりないので、何かお願いしたりするのには勇気がいる。

ポークカレーをチョイス。まあまあいける。
ビールはやっぱバド。
2時間後に出てきた朝飯? 
パンはテイクアウトした。

ホノルルまでは約6時間のフライト。10時頃に機内食があり、ビール2本と赤ワイン1本とともに流し込む。結構いい具合に酔っ払い、即熟睡体勢に。
と思ったら、2時間あまりたったところで起こされ、今度は朝食やって。まださっき飲んだ酒を消化してないのに食えるかいな。ヨーグルトだけを食い、パンはテイクアウトすることに。
現地時間朝7時(14日の)にホノルル空港到着。不思議だけど再び1月14日の始まりである。厳重なのにどこかのんびりした入国審査を経て、大挙してホノルル市内に移動する日本人を横目に国内線に乗り換える。

入国審査。ごつい男性が、我々の両手人差し指の
指紋と顔写真を鼻歌交じりで登録する。
ホノルルは少し雨が降ったようで、
かなり蒸し暑い。
国内線乗り換え待ち中。チョー眠い。
ただいま日本時間午前3時。

我々をハワイ島まで運ぶ、アロハ航空104便。
席は自由席なので早い者勝ち。
行きは左側の席が眺めがいい。
雲の中から浮かぶのはマウイ島。
青い海と黒い大地のコントラストが美しい。

おお!雪を被ったマウナ・ケア山だ!
明日はあの頂上にいる、はずだ。寒そう!
コナ国際空港着。あっつうー。
後ろに見えるはフアラライ山。
うーん… とても空港とは思えないのんびりムード満点。

9:40ホノルルを出発。途中左手にハワイ諸島を眺めながら30分ほどのフライトである。ハワイ島がだんだん大きくなるにつれ、雪を被ったマウナ・ケア山や、どう見ても丘にしか見えないマウナ・ロア山、な〜んにもない大地に黒々と広がる溶岩の大地を鑑賞しつつコナ国際空港に到着。
気温は恐らく25℃くらいなんだけど、日差しがきつい! じりじり焦がされるようで、とても東京と同じ1月の太陽とは思えん。しかし乾燥しているので、吹き抜ける風はまあまあ爽やかであった。
ここで少々ハワイ島の解説を。ハワイ諸島では最南端・最大の島で、5つの火山系が融合して巨大な島となった。北東の貿易風は島の高い山に遮られ、ヒロなど島の東側に雨を降らせるため、植物も亜熱帯のものが多く、豊かに茂る。対して島の西側には乾燥した風が吹き、晴天率が高い。植生もサバンナみたいな低い木々が多くなる。過ごしやすいので、大きなリゾートホテルなどは島の西側に集中している。大きさは四国の約半分で、人口は約12万人。

さて、超開放的(=壁がない)な到着ロビー?を抜け、レンタカーを借りにシャトルバスに乗り込み、営業所へ行く。久しぶりに本格的な英会話で緊張する。基本的にとりあえず僕がチャレンジし、相手が早口すぎて訳わからん時は妻のヘルプを頼むという方針が自然に決定された。

車はコンパクトアメ車の
DODGE NEON。
正面はコハラ山(1670m)。まっすぐな道が続く。このハイウェイは
制限速度55マイル(約90km)。でもみんなもっと飛ばします。
こちらの家は平屋が多い。
皆さんちゃんと手入れしている。

いやー、右側通行は卒業旅行の時ロスで運転して以来10ウン年振りっす。自分の左側を対向車が通ることと、自分のレーンの左寄りを走らなければならない感覚になかなか慣れない。ワイパーとウィンカー間違えるのは当然です。ま、車の数は少ないから、焦ることはない。とにかく空港を出て19号線を北上する。
この道は左側に美しい海岸線、右側に荒涼たる大地とマウナ・ケア山、正面にコハラ山脈という3点セットを延々と眺めながら気持ちよくドライブできる道だ。あまりに広すぎて全然進んでないような錯覚に陥る。
小さな街のカワイハエ(KAWAIHAE)を抜け、1時間弱で
ハヴィ(HAWI)の街に到着。ただし「街」といっても、大抵店は10軒くらいしかなかったりするので、油断すると速攻通り過ぎちゃいます。ちょうど昼時、ランチを取りに「BAMBOO RESTAURANT」へ。

BAMBOO RESTAURANT前にて。 店内。妙にアジアチック。
平日だからか、ご年配の方が多い。
僕はBBQソース味の巨大ハンバーガー。美味かった。

「典型的なアメリカンフードだけど、そんなにしつこくないやん」と若干残念に思いつつも満足して、次の目的地に向かう。
やはり、ハワイに来たからには
「カメハメハ大王」とご対面せねばなるまい。「南の島の大王は〜、その名も偉大なカメハメハ〜♪」って歌を知ってるよね?ね?
実在の人物っすよ。ハワイ島出身のこのおっさんが1810年にハワイ統一を成し遂げたんでっせ。当然
「亀仙人のカメハメ波」を使ってです(大うそ)。

この人が大王様。ま、お約束で。 大王様のアップ。 晩年のお姿。

腹ごしらえ完了後、ポロル渓谷(POLOLU VALLEY)に到着。車を降りて底へと向かう。

奥に向かって幾重にも断崖が連続する。 こんな山道を降りること約30分で・・・ 海岸に到着。結構泳ぐ人もいる。犬もうれしそう。

川と沼に反射する光、侵食された山の緑が眩しい。 静かで美しいところ。ゆったり散策がお勧めです。
結構急な坂道を上下するんだけど、お年寄りも頑張って降りてます。着いたら海で泳いでました。凄い!
皆さん、すれ違ったりする時は「Hi」とか「Hello」とかちゃんと声を掛けるんだよね。
結構汗かいたんだけど水持ってくるの忘れた。ハワイで外を歩く時、水は必需品。

1時間ほど散策し、15時過ぎに出発、ホテルのあるカイルア・コナ(KAILUA KONA)へ向かう。行きとは違うルートということで、ハヴィを左折し250線のKOHALA MOUNTAIN RD.を南下する。高度約3千フィート(約1千m)の快適なドライブルート。海も見えるし、山も見えるお得な道路だ。

左にフアラライ山、右に太平洋。手前に牛たち。 左にマウナ・ケア山、右にマウナ・ロア山。手前はワイメア(WAIMEA)の街。

くっきりはっきり、ボコボコある天文台も見える。
明日はあの山にアタック!
乾燥するからか、道端にはサボテンも。 観光客が黒い溶岩台地の上に白い石を置いて
描くらしい。ヒマなこって。

ワイメアから再び19号線に入り、行きに通ったカワイハエを通過し南下。コナ空港を過ぎた辺りから少し道が込み始める。とともに押し寄せる眠気!!ほとんど2時間くらいしか寝てないのに1日動いてるもんなあ。やっとのことでたどり着いたのは、その名も「KING KAMEHAMEHA KONA BEACH HOTEL」だ! 部屋は6階だが、残念ながら山側。でもフアラライ山の山麓が見え、カイルア・コナ湾も少し見えるのでまあまあ良いでしょう。
あまりに眠いので少し寝てから、8時頃いそいそと晩飯に向かう。絶対行く!って決めていた「KONA BREWING PUB」へ。ここは地元でも有名な地ビールメーカーの直営パブ。
ここでしか飲めない銘柄もあり、新鮮なビールと美味いつまみ、開放的な雰囲気のこのお店までホテルから徒歩5分と絶好のロケーションでした。

ビール好きのアメリカンが大勢待ってる。
20分くらい待ったかな。
4種類まで選べるサンプラー($6.50)を二人で頼み、計8杯。
プラスお店の試飲サービス2杯(右下の少ないやつ)
サービス担当の方と。たくましいっす。
優しくてサービス満点でしたね。

巨大ピザにワクワク。
ちなみに日本人のお客さんはゼロでした。
この大皿、ナチョスです…。チーズがかかってたりして、
これだけで充分腹一杯。
ここのビール、美味い!普通のラガーやピルスナーもあるけど、美味いのはやっぱペールエールや黒ビールなどの色物?系。
試飲ものの「コナコーヒー入り黒ビール」も美味かったな。
プラス、食い物もボリュームたっぷり。気になるデザートで「KILAUEA LAVA FLOW」(笑)ってのがあったけど、とてもそこまで到達せず。

帰りに近くのスーパーで買出し。朝食が付いてないし、ホテルの水は高いのでミネラルウォーターも調達。ついでにさっき飲んだビールも調達。
しかしこのスーパー、日本食がたくさんある。海苔・納豆は当たり前、浅漬けやこんにゃくなんかもあるぞ。こっちの人はこんなのどうやって食うのか??

クソでかいターキーの冷凍。 手に持つは糸こんにゃく。 買ったのは「Fire Rock PALE ALE」
美味い!! 6本で約7$。激安〜

帰り際、夜空を見上げれば美しい星たちが見えてきた。平地でこれだから、マウナ・ケアの山頂はもっと凄いんやろうなと期待は大いに膨らむのであった。


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2日目 1月15日(土) カハルウ・ビーチパーク〜マウナ・ケア山頂・星空観測ツアー

午前中は近場でゆっくりの予定。昨日買った朝食を食べ、9時過ぎに出発しアリイ・ドライブ(ALII DR.)を南下、車で15分ほどのところにある「カハルウ(KAHALUU)ビーチパーク」に移動。ここは透明度の高い海、浜からすぐのところにいるたくさんの魚ウォッチングができるのもあるが、なんと言っても海亀を間近で見られることで有名。
しばらく泳いでいたら、本当に海亀が泳いでいた!!やった! ゆっくりと羽ばたくように水中をノホホンと進む海亀はかわいい。その他、ハコフグやツノダシ・チョウチョウウオ・カワハギ類も普通に見られます。
腰が曲がったおじいちゃん・おばあちゃんが二人でシュノーケルする図、日本では見られんな。ホント元気だよ。午前中が空いててベスト。超推薦します。

空いてるし駐車場もタダ、言うことなし。 色んなお店が出ている。 ズンズン入っていく妻。亀は見られなかった?

と思ったら、こんな浅瀬に現れた!皆な岩だと
思ったら動き出したのでびっくり。
どうもエサを物色しているらしい。エサ不足なのか?

2回目にシュノーケルした時は、同じ場所に3匹くらい同時に現れて驚く。しばし彼らと一緒に泳ぎ、甲羅や脚に触ったりして遊んでいた。満足満足。
しかし、米国人(恐らく)ってのは本当にフランクだね。こういう海岸にいても、近くの人と必ず何か言葉を交わすし。陸で待っている妻にも声を掛けていましたよ。
ここで軽くホットドッグの昼食をとり、ホテルに帰ってマウナ・ケアツアーの準備をする。なんせ山頂は雪が積もってますからね。
ホテルの1階ロビーで13;00に待ち合わせ。行ったら既に「マサシのネイチャースクール」和田さんがお待ち。参加者は若者3人組・若夫婦1組・新婚さんとその家族5人プラス我々。でかい4WDに乗って出発!!
途中、スタッフ(山ちゃん)の家に寄ってロバと触れ合ったりしてほのぼの時間を過ごす。パパイアやらパッションフルーツやらがなっててうらやましい。

1頭は飼いロバ、もう1頭は野生のが近づいて
きたので捕まえちゃったんだって。目が笑ってる。
バカでかい。たぶんイモ科の植物。ハワイは何でも
伸びるのが速いし大きいんやって。納得。
これ、コーヒーの花。初めて見た。

カイルア・コナから190号線をワイメア方面に北上する。このルートも海と牧草地帯の間をひたすら走り続ける景色のいい道。色んな植物の解説を聞きながら眺める。と、ワイメア直前で右折し、サドル・ロード(SADDLE RD.)に入る。この道はヒロへ抜ける近道でもあるのだが、とにかく道が狭く、路肩なんてガタガタに崩れている。2千メートルの高原地帯なので霧や雨も多く、街灯がないので夜は超真っ暗。よって通行禁止のレンタカー会社もあるらしい。絶対やだね。

これは190号線。左手にマウイ島が見える。 悪名高いサドル・ロード。アップダウンはジェットコースター
のよう。

そんな道を1時間弱走ると、ハワイ州立公園に到着し休憩することに。標高2千mを越えているので、少し涼しくなってきた。ここはちょうどマウナ・ケアとマウナ・ロアの間。雪を被ったマウナ・ロアが大きく見える。この山にこんなに雪が降るのは珍しいんやって。

州の鳥「ネネ」2羽を発見。 マウナ・ロアをバックに、パホエホエ溶岩台地に立つ。広い!静か!風の音だけ。

さて、ここからマウナ・ケア・アクセス・ロードの登山道に入る。ここは月初のウィンター・ストームで山頂の積雪が2m近くにもなったため、一時通行止めになったらしい。通行再開しても除雪が進まず、昨日までは山頂でサンセットを見られなかったらしい・・・ しかし今日からは大丈夫だろうとのこと。今回の旅のラッキー@である。
少し走ると、
標高2800mにあるオニズカ・ビジター・センターに到着。ここで弁当を食べ、着替えをししばらく滞在することで高山の環境に慣れるのである。ここには売店もあり、暖かい物やお土産品なんかも売っている。取りあえず寒そうなので、Gパンの下にタイツをはき、シャツ・フリースを着て準備万端。風が弱いので外で弁当を食べる。味噌汁付き。
ちなみに「オニズカ」は、1986年にスペースシャトル・チャレンジャー号の事故で亡くなったハワイ出身の日系人オニズカ大佐にちなむものです。

ビジター・センター前。夜の観測用に天体望遠鏡が
置いてある。自由に見られます。
内部。すばるなどの展示や売店があり、日本人の
学生ボランティアもいました。
荷台に雪を満載。家に持って帰って子供と雪遊びを
するそうだ。ハワイのお父さんも大変だ。

ハワイ固有種の「銀剣草」。 さあ、そろそろ頂上アタック開始!17時頃
センター出発。こんな悪路をひたすら上る。
3800m地点。とうとう富士山より高い場所に立つ。
小さい山に見えるのはクレーター(昔の噴火口)。

まだこの格好でOK。今日は暖かいって。 マウナ・ロアに富士山を重ねてみました。*あくまで大きさを想像していただくためのイメージです。

ここでマウナ・ロア山の解説。低く見えるけど、標高4169m。容積では海抜以上の海から出ている部分だけで富士山の100倍!!。「長い山」の名前の通り、裾野は120kmにもなる。1800年代から度々噴火し、1980年にも溶岩を噴出しているまだまだ成長中の典型的な盾状火山。とにかくバカでかいわけです。ハワイ島の下半分はほぼこの山だと思ってよい。
センターを出た辺りから、水を少しずつ飲むように言われる。血液の流れを良くするために、水分を徐々に取っていけば高山病はある程度防げるそうだ。なんせ山頂は空気が平地の6割しかないそうだから。

とうとう雪が現れた。標高も4千mを越える。 この人は結構元気。女は強し。 こんなにお気楽に来ていいのかと思ってしまう。

そして到着。標高4200mの世界は、真っ白な雪と、雲と、
どこまでも青い空と、光り輝く太陽でした。
ほら、早くしないとそれこそ日が暮れちゃうよ。 日本が誇る8.2m凹面鏡を用いた世界最大の
光学赤外線望遠鏡「すばる」だ。

各国の天文台がポコポコ建っていて、不思議な場所。富士山の5合目まで車で上るような気分で来れてしまう。
確かに頂上は寒いが、気温は0℃くらい。風は弱く吹くくらいで、死ぬほどではない。今日は空気も非常に澄んでいて、とびきり美しい夕焼けが見られるでしょうとのこと。
いやいや、日頃の行いが良いと幸せだね。本当にこの世のものとは思えない美しい景色。見とれてしまいます。
では、しばしご鑑賞ください。

マウナ・ケア山。ハワイ語で「白い山」という通り、海抜4205mの山頂は冬季雪に覆われ、海水浴とスキー・スノボを同時に楽しめる数少ないポイントである。環太平洋では最も高い山であり、海底から計測したら高さ9600mというとてつもない山なのだ。


日が沈んでからも美しい。
下のほうのオレンジ色から、上に行くにしたがって水色・青・紫・そして黒につながっていくグラデーションは見たことがない。特に紫!和田さんが「今日は紫に見えると思いますよ」って言ってた通り、見事な紫の空が現れた。
時間を忘れるくらい、じっと眺めていたいがそうもいかない。そろそろ天文台の人たちが働き始める時間なのである。邪魔者は退散しましょう。

と思ったら、スタッフからカキ氷のサービス?が。
きれいな雪なのはわかるけど、やっぱ寒いっす。
小1時間の滞在を終え、頂上を後にする。各国の天文台に灯りがともり始めました。
少しでも光があると観測の邪魔なので、夜間は一般人立ち入り禁止だそうです。
さて、これからは今日のもう一つの大イベント
「星空観測」の始まりー。

なぜマウナ・ケアが天体観測の聖地なのか? 理由は幾つかあります。
 @晴天率が高い(90%以上)…当たり前だけど、晴れてないと星は見えない。
 A大気中の水蒸気が少ない…水蒸気は赤外線や電波を吸収してしまう。
 B夜空が暗い…周囲に光を発するような大きな都市がない。町の光もオレンジ色で瞬かないようにされている。
 C交通アクセスが良い…標高が高けりゃ良いっちゅうもんじゃない。天文台の人が出勤する度に登山してたら大変だ。
などなど。この条件に合う場所は、今のところアフリカのカナリー諸島山頂、チリのアンデス山中、とここマウナ・ケアなんだって。

今日は和田さん曰く、ここ数年でもかなり空がきれいで風も弱い、観測には最高の日だって。素晴らしい!この旅ラッキーAである。普段ならオニズカ(2800m)まで下山して見ることも多いらしいが、今日は条件が良いから標高4000m地点での観測になりました。スゲー!!

こんな機会はめったにない。天体写真を撮るぞ!こういうときこそ、極重ステンレスボディの1980年代マニュアル一眼レフ、愛機「Nikon F3」が活躍するのである。はずだ。天体写真は、「星」という非常に暗い物体が被写体のため、フツーに写してたら真っ暗けの空しか写らない。シャッターを好きな時間「開放」でき、より多くの光を取り込むことが重要なのだ。その点、一切電池を使わずに開放シャッターが切れる「F3」はうってつけなのである。

観測場所の広場に着き、外に出て上を見上げると… 凄い!凄い!星が近い!天然プラネタリウム状態!夜空ってこんなに星があったの?って驚くくらい圧倒的な星の光が輝いている。日本ではオリオン座を見るので精一杯なのに、星がありすぎて星座がどれかわからない!アンドロメダ星雲が肉眼で見える!しばし言葉を失い、天を見上げる参加者たち。残念ながら月が半月のちょっと手前で明るいので邪魔しているようで、新月の時はもっときれいに見えるそうだ。

スタッフの和田さんが天体望遠鏡をセットし、星や星雲を見せてくれる。西田さんがいろんな星座や星の位置を、レーザーポインターを使いながら楽しく解説してくれます。その合間に三脚をセットして適当に夜空を撮る私。何せやったことないから、ネットで得た知識でもって開放時間を色々変えながら撮りまくった。

その結果が以下の写真です。結構いい具合じゃんと自画自賛。これは、普通のネガフィルムを写真屋さんに持っていって、CD-Rに落してもらうサービスを利用して掲載しました。たぶんスキャナーで取り込むのでしょう。便利な世の中になったもんだ。

ご存知、オリオン座。馬頭星雲もきれいに見えます。
シリウスは-1.4等級で、恒星の中で最も明るく見える星。(開放時間:約35秒)
東の空。左下に見えるのはヒロの街灯りです。
(開放時間;約5分)

理科の教科書でおなじみの図ですね。北極星を中心にぐるぐる回ります。
(開放時間:約10分)
これもおなじみ、カシオペヤ座。天の川は冬でも見えるんすよ。夏の方が、銀河系の
星が多い方を向いているだけ。(開放時間:約30秒)

天へ駆けるおうし座(黄色)。白色はぎょしゃ座。すばるなんて、小さい頃は肉眼でも見えたもんだ。
(開放時間:約35秒)

撮影データ
 本体:Nikon F3

 レンズ:NIKKOR 28mm固定 F2.8
 フィルム:普通のFUJIネガフィルム
       ISO800
 絞り:F値は4にしました(1段絞ったほうが
     いいとのネット情報そのまま)

 シャッタースピード:T(開放)にして、
     機械式シャッターを使用

輪もしっかり見える土星と、白く輝く月のクレーターを最後に鑑賞し、名残惜しいが観測終了。いったんオニズカによって休憩と着替えをし、下山する。オニズカでは、ヒロの大学に通う日本人学生のボランティアの人が、望遠鏡を使って説明してくれました。ありがとう。

帰りの車ではほぼ爆睡。11時ころホテルに戻り、昨日買ったビールを飲んで、速攻寝ました。明日は火山だ!

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3日目 1月16日(日) コナ〜ボルケーノ国立公園〜ヒロ〜アカカ滝〜コナ

潜れるかどうか聞いていたダイビングショップから連絡がないので、当初の予定を変更し、キラウエア火山観光をすることにした。カイルア・コナからキラウエア火山の入り口であるボルケーノまで、ハワイ島をほぼ半周。朝6時半に出発し、ひたすら11号線を南下する。時間が早いから車はほとんどいない。
途中で夜が明けてきた。マウナ・ロアの稜線から朝日が顔を出す。広大なマカダミアナッツ畑を左手に見つつ、どんどん東へ。だんだん緑も増えてきて、降雨量の多い地帯へ入ってきていることを実感する。予定よりも早かったので、海亀が上陸することで有名なブラック・サンド・ビーチに立ち寄るが、本日はいらっしゃいませんでした。

朝焼けもグラデーションが美しいっすよ。 何気ない道端なのに絶景が広がる。
この道はオレのもの。 人気のないブラック・サンド・ビーチ。日本語で、
「海亀から4.5m以内に接近禁止」の看板がある…。

マウナ・ロアの山麓を登る道になってきた。だんだん標高が上がっていき、雲が近づいてきてしかもその流れが速い。高原地帯の天候である。コナから約150km、3時間弱でボルケーノの街に到着。ガソリンがほとんどなくなったので、朝食買出しがてらガソリン初投入。やり方は簡単。クレジットカードをピッとカードリーダーに読ませ、「満タン」を選びホースを突っ込んでハンドルを握れば勝手に注ぎ込まれ、満タンになったら勝手に止まる。で、終了。1ガロン(=約3.8g)で$2.6くらいだから、1gで70円ほど。確かに安いが、半額くらいのイメージだったから少し高いかな。ハワイまで運ぶ運賃の分高いんでしょうか?

平地よりはやはり涼しい。ボルケーノにて。

ここから世界遺産ボルケーノ国立公園の入り口まではすぐ。入り口で$10也(1週間有効)を支払い、ビジターセンターで情報収集開始。アジア系の女性レンジャーに「真っ赤な溶岩までどれくらい歩きます?」って聞くと、「車で行ける終点から約2.5マイル(約4km)、歩いて往復3〜4時間はかかります」とのこと。…一瞬たじろぐ。どうすっかなー…結構時間掛かるんだな…今日は島内一周しないかんのだけどなー。まー、取りあえず行ってみようと決意。ちなみに。流れた溶岩が海に落ちて水蒸気を上げる「オーシャンエントリー」は、3週間前に止まっちゃったとのこと。残念。

気合を入れて出発。センターの周りは鬱蒼とした森が茂り、西側とはまた違った植生をしていて走っていても気持ちよい。キラウエア火口を見るのは後回しにし、時計回りに南下、チェイン・オブ・クレーターズ・ロード(Chain of Craters Road)に入ってひたすら進む。左右に大小様々な火口があるこの道路は車も少なく、行きはずーっと下りのため快適なドライブ。「何年何月の溶岩流跡」とか「何とか火口」の標示板があるが、終点まで行くことを優先してほとんど通過。

視界が突然開けて、「マウナウル溶岩楯状地(Mauna Ulu Lava Shield)」に出る。見渡す限り一面の溶岩台地。広いよなあ。物音がほとんどしないため、「ここはどこの惑星?」って気持ちになる。

マウナウルの大地。1969年から74年の流れ。
右から左へ川状に流れていた。
ケアラコモ展望台より。斜面から海に向かって黒い帯となり、
溶岩が流れ込んだ。

さらに進んで崖を下り、海沿いの平地の道路となり、強烈な日差しが飛び込んでくる。と、左側に路駐の車が並び始め、11時頃ラエアプキのレンジャーステーションに到着。ここで道路は溶岩流の跡に道を塞がれているため、歩きとなるのだ。10分弱は舗装された道路だが、すぐに古い溶岩の上を歩くことになる。一応最初の方は黄色いマーカーがあって、トレイルであることをかすかに主張しているが、10分くらい歩くと小高い丘になり、トレイルがなくなる。ボーゼンと立ちすくむ我々。通りかかったレンジャーが「溶岩あっち」と言ってくれるが、何も見えまへん。とにかくビジターセンターで見た地図の記憶を頼りに、道なき道を歩き出す。

後方に見えるレンジャーステーションを出て・・・ 10分弱でここに到着。ここから辛い歩きが始まる・・・
ここに駐車?車がこわれるんちゃう? 15マイルで歩くのは無理やなあ・・・
うそ、溶岩に埋まった道路標識です。
パホエホエ溶岩アップ。アア溶岩というのもあり、
穴の開いた岩石のような形状になる。
海がキラキラしてきれいなんだけど・・・ 視界は全て溶岩に埋め尽くされる。少し不安。

暑い!!! 容赦なく照りつける太陽、石炭の上を歩いているようなジャリジャリとした足音。気付くと周りには誰もいない。360度見渡す限り溶岩。こんなとこで行き倒れてミイラになりたくないと思い、ひたすら歩を進める。
と、そのうち向こーーーの方に人が集まっているのが見える。ふと足元を見ると、岩の隙間からシューシューと白い煙が… かすかに硫黄の臭いがし、何となく近づいている気がして元気が出てきた。さらに進むと、明らかに溶岩の上の空気が熱でゆらゆらと揺れているように見える。心なしか気温も高いようだ。

で…ようやく、レンジャーステーションから歩くこと1時間にして真っ赤な溶岩を発見!!! 歩いてきた甲斐があった!!! と喜んだのもつかの間、もっとお宝な溶岩がありました。

熱い!! そろろろ近いか!? 期待は高まる。 岩の間に真っ赤な溶岩を発見!! やったぜ!! 新しい溶岩の上で会心のポーズ。
おお!! 溶岩がゆっくり流れている!!  さらにドロドロながれる溶岩!! これが冷えてパホエホエ溶岩になる。
【流れる溶岩の動画 公開中!!】
右上の赤いところから左側に向かって、
溶岩がゆっくり流れています。
まさにターミネーター2状態。
最後、右側に登場する怪しい人影が筆者です。

 PUSH!!

(WMV形式 約25秒 1.29MB)
このおじさん、毎日こうやって竹で溶岩いじくって遊んでいる
らしい…何ゆえか?
低いところへ向かって少しずつ、けど確実に広がっていく溶岩。これがこの真っ黒な
大地を作り上げたのだ。地球のエネルギーを肌で感じる。
少し先の崖も、奥に見える山も、全てこの溶岩で覆われている。地球の底知れぬエネルギー。人間は小さいね。
も一つ驚きなのは、4歳くらいの子供を歩かせてここまで来ちゃうアメリカ人の親。日本じゃありえんな。

溶岩の流れるところは日々変わる。行っても見れない可能性もあります。そこは大自然のご機嫌しだいです。
さて、そろそろ引き返すとするか。帰りも辛い道のりには変わりない。再び道なき道を歩き続ける。自分では来た道を帰ったつもりだったが、気が付いたらレンジャーステーションの近くだった・・・ 意外に方向音痴なのか?? 帰りもたっぷり1時間かかりました。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードを上り、クレーター・リムロードを時計回りに進み、火の神ペレが現在お住まいのハレマウマウ(Halemaumau)火口に立ち寄る。この辺は観光客も多く、久しぶりに日本人団体さんにも遭遇した。
周囲は荒涼とした荒地で、所々白い煙が上がっている。その不毛な大地が、過去の火山活動の壮大さを物語っていた。

深さ85m、直径900mの穴ぼこ。日本の阿蘇山を思い出す。
神聖な場所なので、お供え物が置かれていたりする。
ちょっと寒い。この旅唯一の雨が一瞬降った。 こちらがペレ様。怒ると
火山を爆発させるらしい。


こちらはサッカーの
神様ペレでした。

いつの間にか3時を過ぎている。巻きをいれないと今日中にコナに帰れないぞ。焦った我々は一目散にヒロの街を目指して車を飛ばす。

ヒロに近づくにつれて天気も回復してきた。
アフリカンチューリップの花も鮮やかだ。
遅い昼飯はヒロの「Ken's House of Pancakes」で。
典型的なドライブインって感じ。
食べるは「ロコモコ」。一度は味わわねばなるまい。
ケチャップかけたら美味!! なぜかラーメン丼に入っている。

ここヒロにしか店がない、有名なチョコレート・クッキー関係のお店である「Big Island Candies」でお土産を買う。日本語を話せる店員がいて、不自由なく買い物ができる。試食のチョコやクッキーが置いてあって、味を確かめながら買うことができた。会社用にShort Bread等を買い込む。5時の弊店間際だったため、かなり焦った。

これから、どうするかな・・・予定ではこの後「アカカ滝」を見て帰る予定だったんだけど、ここからコナまで2時間くらいかかるしな。だいぶ運転にも慣れたし、少し夜になっても大丈夫でしょう、ということで19号線を北上、夕焼けが美しいヒロ湾からいったん山側に入り、
アカカ滝(Akaka Falls)を見に行くことにした。

落差120m以上もあるアカカ滝。周りの緑が美しい。 周囲は亜熱帯ジャングルのよう。 ホント君達、育ちすぎ。
バナナの一種。花が咲いていた。
だんだん暗くなってきた。19号線をひたすら北上し、ホノカア(Honokaa)を西に折れ、ワイメアの街を目指す。マウナ・ケアの姿が夕闇に溶け込んでいった。

ワイメアを左折し、カイルア・コナへ出る190号線に入った時はすっかり真っ暗。前を走る車のテールランプだけが頼りだ。少々汗をかきながら何とか真っ暗闇の道を走破し、ホテルへ戻ったのが7時半。いやー、よく走りました。350kmあまりのハワイ島1周の旅、終了!!
本日の夕食は「Babba Gump Shrimp Co」で。映画
「フォレスト・ガンプ」のテーマレストランだ。
このグラスをお土産にくれた。カクテルメニューが卓球の
ラケットに書いてあったり・・・
エビのスープを食す。ごはんの上にパンを乗せる
とは、日本人には座視できない大胆不敵メニュー。
雰囲気作りに頑張っている。
これはあの「バスを待っている」シーンね。
味はまあそこそこ。僕はエビの焼いたのプラスステーキを食った、やっぱこちらの牛肉は脂が少なく、噛み応えがある。

今日もよく動いたね。早く寝て、明日の行動に備えようっと。

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4日目 1月17日(月) コナ〜ナアレフ〜コナ・コーヒーミュージアム〜コナ

結局ダイビングは諦めた。まあ、カハルウで海亀いっぱい見れたからいいや。
今日はゆっくり近場を回ることにしよう。まずは、昨日走ったのと同じ11号線を南下し、
ナアレフ(Naalehu)に向かう。ここには、当HPに頻出のなみふじ氏超推薦のパン屋さん(Punalu'u Bake Shop)があるのだ。

ホテルの中庭。昨日の火山トレッキングで
首・腕が真っ赤に日焼け。
お店の前。アメリカで最も南にあるパン屋さん。
同じ敷地内で作っているので、新鮮なんだよね。
ヤシの木も発育良すぎ。
明るく清潔な店内。アイスやお土産品も売ってます。あんぱん
(ANPAN)もなかなか美味かった。なぜか金ピカの招き猫。
買ったのがこの「KALAKOA」。グァバ・
マンゴー・タロイモのミックス。

見た目グロテスクなんだけど、本当にいい匂いがして少し甘めでおいしいんだよねー。賞味期限が9日間あるとのことなので、日本に帰る直前に買えば充分帰ってからも楽しめます。僕も買うとき、おばちゃん主婦状態で賞味期限が長いのを棚の奥のほうから物色してしまった。アメリカ本土には通信販売をやってるらしいんだけど、日本にはできないのかな? チャレンジしてみるか。

次は来た道を戻り、コナ・コーヒー・ベルト観光だ。全米でも商業ベースでコーヒー栽培をしているのはここハワイ島のみ。フアラライ山の麓に栽培されているため作付面積が狭く、手作業が多いため価格も高くなり、コナ・コーヒー100%の豆は約200gで$10〜$15もするのである。日系人によって維持されたコナ・コーヒーの名残として、道路沿いのショップ名に日本人の名前が付けられていることも多い。

「The Coffee Shack」にて休憩。海を見下ろす
山腹に建てられているため、景色が素晴らしい!
店の駐車場から、コーヒー畑の向こうにケアラケクア湾が見える。 昼時だからメチャ込み。忙しいのにお茶だけで
すいませんでした。

実際に買ったのは、「The Coffee Shack」の近くにある「Royal Kona Museum & Coffee Mill」である。名前の通り、日系人が苦労して育てたコーヒー産業の歴史を偲ばせる展示品や、昔の「ミス・コナコーヒー」の写真があったりして、こじんまりとしているが日本人としては見ても損はないと思う。
この店では、実際に売っている商品のほとんどを無料で試飲できるコーナーがあり、「マカダミアナッツ」や「バニラ」フレーバーなど、「なんじゃこりゃ?」的なものも試すことが出来る。そして、この店の抜群なところは、この試飲コーナーから見る景色!! わざわざ喫茶店に行かなくても充分堪能できる。ちょっと休憩がてらボーっとするにはここしかないでしょう。

焙煎工場もある、らしい。見てないけど。 店の前に現れたヤモリ。すごいカラーリング。
ハワイでは「ゲッコー」ですな。
ミュージアム内部。説明書きがないので、何の機械か
さっぱりわからん。入場無料・・・
コーヒー豆ってこういうふうに実を付けるのね。 収穫した豆を乾燥中。 タダのコーヒーを飲みながらこの景色を楽しむ。至福のひと時。

コーヒー好きの佐川家&実家用等にお土産を買い込み、いったんホテルに戻る。その途中、2日目に行ったアリイ・ドライブ沿いの海岸で、良い景色の写真を撮ろうと寄って行ったのだが、今日は異常に波が高い。海亀を見たカハルウ・ビーチパークも高波のために閉鎖されている。いやー、あの日に行っておいて良かった。この旅は色々ツイている!!

海水浴というよりはサーフィンの方が似合いそうな波だ。
その男らしさは日本海の荒波のよう。
そういえばホテルの中全く探索してなかった。
ロビーの前にある誰かの肖像画。
博物館のように色んなものが飾ってある。
右後ろはカメハメハ1世様です。
ホテルのベランダから。本当にきれいな海、空でした。 一応ホテルにも狭いけどビーチはある。
後ろに見えるはヘイアウ(神殿)の再現。

晩飯までカイルア・コナの街をぶらぶらしますか。ゆっくり店をのぞくこともできなかったしね。
徒歩圏内にお土産屋・レストラン・コーヒーショップなど、見ているだけでも楽しい街並みがアリイ・ドライブ沿いに連なっている。一番大きいのが「Kona Inn Shpping Village」で、大抵のものはここで買うことができる。

アリイ・ドライブ沿いをぷらぷら。繁華街と
いっても1kmくらい歩くと終わっちゃうけどね。
ショッピング・ビレッジ内。連休最終日の
せいか、昨日よりはかなりお客は少ない。
やがて日が傾き、月が白く輝き始めると…
ハワイでも最も美しいといわれる「Kona Sunset」。ヤシの木のシルエットが何とも
言えず美しい。この素晴らしさは言葉で表せない。出るのはため息ばかり。
夕焼けに黄昏つつ、何とか日本に帰らなくていい方法を考える筆者。
結局名案は浮かばず、おとなしく次の日に帰りました・・・

ハワイ島最後の晩餐は、このショッピング・ビレッジ内の「Kona Inn Restaurant」にて。店は芝生とヤシの木を挟んでカイルア・コナ湾に面している絶好のロケーション。「日本海の荒波」が目前に見え、少し沖合いに浮かぶ釣り船らしき船が波に揉まれて大変やろうなあと思っちゃったりするナイススポット。

たまには魚もということで、マヒマヒ(シイラ)のグリルを
オーダー。店員さん間違えてたけど。
僕はスペアリブをオーダー。これでハーフサイズ・・・
アメリカ人、胃が二つ付いているに違いない。
最終日にしてやっとデザートに到達!!
けどチョー甘くて、こんな顔になった。

いやいや、最後までアメリカ人の食生活を堪能した。佐川家の海外旅行には「日本食でちょっと休憩」などという言葉はない。ローカルフードにどっぷり浸かってこそ、旅の醍醐味っちゅうもんやろう。しばらく日本食食わなくっても死にはせん。日本に帰って好きなだけ食えばよろしい。

この後、少し足りないものをスーパーで買い足し。改めて見るに、アメリカで売ってるビールって水より安いね。バドワイザーなんて300mlくらいの
ビン20本で約$14(1本約70セント)、日本で飲むとそこそこ高いメキシコのコロナでも20本で約$16。納得できないのが、キリンの一番搾りが6本で約$7で売られていること・・・なんでやねん。
とうとう明日は帰国の日。楽しい時間はあっという間に過ぎちゃうねえ。悲しい。

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5日目・6日目 1月18日(火)・19日(水) 帰国

はっきり言って、帰るだけの日のことなどどーでもいいのだが、一応最後まで。
10:45コナ空港発アロハ航空AQ109便に搭乗するため、8:30過ぎにホテルをチェックアウト。空港近くのレンタカー屋に返却し、空港へと向かう。事故がなくて良かった。
空港には今まで見た合計以上の日本人の団体さんがいた。この人たちどこにいたの?JALの日本直行便に乗るためにいるらしい。この人たちがいなくなると、また空港は落ち着きを取り戻した。

帰ってきましたコナ国際空港。
雨が降ったらどうなるんだろう・・・
トランジットのホノルルで昼飯。まだ食ってるよ・・・ 巨大チーズバーガー。

ホノルルのDUTY FREEで酒を買い、昼飯を食ったらもう搭乗時間。14:30ホノルル発ノースウェストNW21便にて成田へ。約9時間のフライトで、19日(水)19時頃に寒い日本に舞い戻りました。そしてしばらく、時差ボケで苦しむ日々を送りました。旅の余韻に浸りながら。

この度のハワイ島旅行で気づいた点をいくつか。

@佐川家、海外旅行では雨知らず
  国内旅行では、台風・大雨・大雪など何でも呼び寄せるが、海外ではほとんど天気が悪くなったことがない。国内は旅するなということか?高くつく。

A(たぶん)アメリカ人は気さくだし、マナーの教育がちゃんとされている。
  ハワイにいる人すべてがアメリカ人ではないと思うが、皆さん見知らぬ人でもどんどん話しかけたり、色んなことを聞いてきたりする。話すのが好きなんだな。それも大声で。
   それから、ぶつかったときはすぐに「Excuse me.」って言うし、開けたドアは次の人がいたらちゃんと手で押さえてるし、車道を渡るそぶりを見せるだけで車はちゃんと止まるし・・・などなど、
普通に考えると普通のことを、普通に実行しているんだよな。日本人、忘れてます。

B(たぶん)アメリカ人は、寒いという感覚が相当鈍い。
  日本でもたまに見るでしょ? 真冬なのにTシャツ・短パンで行動している外人さん。ハワイではそんな人ばっかり。服を持ってないわけじゃないと思うけど、着替えるのが面倒くさいのか?
  最高に驚いたのが、あの極寒の地
マウナ・ケア山頂でTシャツ姿の女の子がいたこと。さすがに寒いと言っていたが、もう少し前から寒くなってたと思うぞ。

Cハワイ島、いい!!
  
4泊ではまだまだ回れないところがいっぱいある。行く前は結構ヒマになるかもなんて思ってたけど。ワイピオ渓谷あたりを馬に乗って歩いてみたい。ヒロの街をゆっくり散策したい。キラウエアにも夕方に行って、赤く光る溶岩をもっと見たい。やっぱりダイビングもしてみたい、などなど・・・
   なみふじ氏の言うとおり、ヒロ側にも見どころはたくさんあるので、ずっとコナに滞在していると移動だけで大変。コンドミニアムに泊まって色々移動するのがいいかもね。

本当にいい旅行でした。何年後かわからんが、必ずまた来ます。Mahalo!!